提案をさせるということ

近年の新入社員には妙な「お客様意識」があり当事者意識が足りていない傾向が見られます。「それ、オレがやるんですか?」というような言葉を聞いて、切れそうになったり、ひいてしまった経験はないでしょうか。何事も他人事のように考え、自分自身の問題として考えることができないでいるのです。自分が職場の一員であり、部外者からみた場合には、会社の代表の一人であるという意識をもってもらわなければならないのです。自分が今行っている仕事は会社を代表して行っているという責任感をもってもらわなければならないのです。しかしながら「お客様意識」で出社しているので、なかなかそのように考えてくれません。しかも、職場への不平・不満ばかり言うなどの問題行動に走るケースもあるのです。そうすると、会社にとっても、自分自身にとっても、潜在能力を持っていても発揮する場がなくなってしまうのです。
そのような新入社員に当事者意識を持たせ、不平や不満を解消するのに効果的は方法があります。それは「提案制度の導入」です。職場について、改善したほうがいいと思うことを自ら提案させるのです。一人で何度も提案してもかまいません。しっかりと内容を書いてもらうことが重要です。誰が何を考えているのかを把握するために、記名式で行うことがいいと思われますが、無記名式でもやむをえない内容のものがあれば、無記名式もとりいれてもよいかもしれません。これにより、職場について考えるきっかけをあたえてあげるのです。紙に書いて投票させてもいいですし、専用の受付アドレスを設けてもよいでしょう。
このような制度は、メーカーを中心に実はすでにかなり普及しています。メーカーでは工場の現場などで、改善提案を集めるためにこの制度を取り入れています。メーカーだけではなく、広がりを見せている制度であるのです。まずは職場レベルで取り組んでみましょう。その後、反応を見ながら少しずつ幅を大きくしていきます。ちなみに、企業によっては職場の改善提案だけでなく、新規事業の提案の機会まで社員に与えているケースもあります。また、商品内容や仕事の方法まで社員自らが提案することにより、彼らのモチベーションがあがるだけでなく、思わぬ好結果を生み出す源にさえなる可能性があります。このような制度をきっかけにやる気に火がつくことさえあります。若い世代の発想から、次の世代を担う新規事業が生まれるきっかけになることもあるのです。