あえて泳がせて失敗させること

新入社員の中には自信満々なタイプの人が存在します。彼らは会社から与えられる仕事を「物足りない」と思っています。自分の「やりたいこと」を主張します。「やりたいこと」ができないと、異動や転職すら辞さない姿勢を示してきます。一見すると、優秀で意欲的な若者に見えるのですが、よく観察してみると仕事の水準が合格点に達していないということもよくある話なのです。また、「やらなければならないこと」が顧客や会社のニーズからずれているのです。「やりたいこと」も具体性がなく、寒いものであることも多くあることです。わがままでいうことを聞きません。上司どころか、顧客からも摩擦が起き、トラブルを起こすことすらあるのです。
このような、新入社員に対してどのように対処していくかですが、ややリスクのあるやり方ではありますが、あえて泳がせて失敗させるという手段があります。期間限定で放置、放し飼い状態にするのです。何か案件があったとしたならば、はずしてはいけないポイントと、ゴールのみ伝え、その後は放置しておき、やりたいようにやらせます。本人から質問や相談をしtくるまで黙っておきます。そして結果についての報告を聞くのです。こうするとたいてい、満点の仕事にならないはずです。やってみた感想、気付いたことをヒヤリングしましょう。おそらく、自分の力が至らなかったことや、スタンスが間違っていたことに気付いてくれるはずです。気付いていなかった場合、いまいちだと思ったことを指摘するようにしましょう。
ここまで放置することは、危険ではないかと考える人もいるかと思いますが、失敗から学ぶことが最も成長につながり、変化のきっかけとなるものです。大失敗にならないよう、ウオッチすることは大切ですが、あえて失敗させてみるのも手段の一つなのです。この手法は「気合い」で仕事をする新入社員にも有効です。任せてみると、プロセスを考えなければ気合いだけでは物事がうまくいかないことに気付くでしょう。