痛い昔話をあえてすること

新入社員との「距離」を縮める意味でも、やる気をアップさせる意味でも効果的なのが、「痛い昔話をあえてする」ということです。彼らは、自分のことを「上司」「先輩」として見ています。実際はどうであれ「仕事ができる人」「自分よりえらい人」ととらえているものです。ここで「距離」ができてしまっているのです。もともと、彼らは上の世代とのコミュニケーションが苦手で距離を感じがちなのです。そこで「自分も昔は駄目新人の時代があった」「やる気がない時代があった」などとカミングアウトすると、一気に距離が縮まります。このような話をするタイミングは飲み会の席や面談のとき、同行しているときなどがいいでしょう。普通に会話できる程度の関係性を構築した後の方が良いと思われます。自分の新人・若手社員時代の話、中でも「痛い話」をするようにするのです。できるだけ具体的に話すことが大切です。また、成功体験などがあったとしても、「痛い話」をまず先に優先して話す方が効果的といえます。そうすることにより、親近感がますものです。
その後、セットで話すべきことが「仕事が面白くなった瞬間」「成長したと思った瞬間」「新人・若手社員時代の成功体験」などになります。誰でも新人・若手時代は苦労をするものですし、苦悩もあるものだということを分かってもらったうえで、ちょっとしたきっかけで仕事が面白くなり、仕事が出来るようになるものだと気付いてもらうのです。特に「小さな成功体験」がきっかけになり、成長し、仕事が面白くなるものだということを理解してもらうとよいでしょう。このような話をすると、彼らは、上司や先輩が心を開いてくれたように感じるものなのです。また、上司・先輩といえども、完璧な人間では決してなく、苦しい時代もあったことに気付き、自分も頑張ってみようというきっかけになるものなのです。恥ずかしがらずに、自分の過去の失敗経験である「痛い話」をさらけ出す勇気をもって彼らに話をしてあげましょう。