自己紹介を行うこと

新入社員と接する際に、妙な距離感を感じることが多いといわれます。彼らは「大人とのリアルな場でのコミュニケーション」になれていないためです。視線をそらし、必要なときしか話さないなどといったことはよくある光景なのです。そのままにしておくと、やがて正面の机に座っていても、メールでコミュニケーションをとるという事態に陥りかねません。彼らと接する際に大切なことは、まず「お互いを知り合う」ということです。実は彼らは「相手のことを知りたがっている」のです。知る手段を身につけていないため、あるいは一歩踏み出す勇気がないため、距離を置いてしまうのです。また現代は人材の流動化の時代であり、結構な頻度で中途入社の社員もやってきます。相手のことがよく分からないまま仕事をするために、いまいち一体感が生まれないということもそう少なくはないのではないでしょうか。
そこで、同じ課やチームに、新入社員が配属されてきた際、あるいは若手に限らす、異動者や中途入社の人が入ってきた際、はじめに「まじめな自己紹介」を行ってみましょう。新しい人が入るたびに、会議の時間を長めにとり「まじめな自己紹介タイム」を行います。A3の紙やサインペンを配布し、これらを利用してもかまわないというルールにします。フォーマットを作ってもいいでしょう。一人につき3分程度で、プロフィール情報・座右の銘・これまでの人生の歩み・夢・趣味などを開示します。これまでの人生の歩みは横に時間・縦に自分の人生の上下を記入した折れ線グラフにしても面白くなるかもしれません。またこれらに対し「質問タイム」を設けるとより盛り上がることうけあいです、かならず自分に関するクイズを一問用意して出題するのもいいでしょう。「まるで合コンみたい」といわれるかもしれません。しかしその通りなのです。合コンでも「良く分からない人」とは距離をおいてしまいがちになるものでしょう。いわゆる「拒否られる」わけです。
この方法は、企業の研修などでも広く使われている手法です。これだけでチームの一体感が増した例はよくみかけます。まず、それぞれ自己開示を行い、お互いのことを良く知りましょう。それにより、少しずつ親近感・一体感・安心感・共感をお互いに得ることができ、新入社員にもコミュニケーション力が育ってくるものなのです。そのなかにお互いに信頼関係が生まれてきます。それが仕事を円滑に進める第1歩となるでしょう。