明るく、具体的に叱ること

新入社員とのコミュニケーションで最も悩むことの一つが「叱り方」ではないでしょうか。各種のアンケートなどでも新入社員指導でやってはいけないことのランキングでも必ず「叱り方」に関する項目は多数ランクインするものです。新入社員は「踏まれて育つ」といわれたものですが、今はこれは通用しません。「感情をあらわにして叱る」など言語道断なのです。理由も説明せずに叱っても、確執が生まれるだけなのです。
彼らに効く叱り方は「明るく、具体的に叱る」ことなのです。まず叱る場所ですが、周りに人がいない場所を選びます。会議室やデスクから少し離れた打ち合わせテーブルなどがいいです。もっとも、ときには、ほかのメンバーにも叱っている内容を共有したい場合もあるので、その際は職場のデスクで叱ります。また叱る前には準備が必要です。具体的に何が悪かったのかについての材料を集めておきます。また「こうすれば良かった」という例になりそうな資料があれば、それも用意しておきます。叱る際には「具体性」が大事なのです。
実際に叱る際は、どの件についてなのか、何が悪かったのかを具体的に伝えます。相手のタイプや反省度にもよりますが、相手が暗くなりすぎないよう、冷静かつ明るく伝えるようにしましょう。しかし問題についての反省は促します。そして、現在、その問題についてどう思っているのか、これからどうするのかについて話してもらいます。「このような判断はできませんでしたか?」というような投げかけもするといいでしょう。そして「同じミスは二度としないように」伝えます。もちろん、反省の色が見られない場合には、あえて感情的に叱ります。その際にも具体的な事実を元に叱ることが大事です。叱った後は、できるだけ時間があかないうちに「期待しているから頑張れよ」ということを伝えます。叱ることとフォローはセットで行うことが鉄則です。明るく、具体的に叱ることはモチベーションアップ、スキルアップにもつながります。