新人教育による企業内の混乱

今、日本の職場は「混乱」しています。「最近の若手社員はどうも変だ」「若手社員が使えなくてこまる」という30代以上の社員の声が多く聞かれます。「どうも変だ」とは非常にアバウトな言い回しではありますが、「困った特徴」が絡みあった、妙な「空気感」を醸し出しているのかもしれません。入念な面接を行って選考したのにも関わらず、入社式にはこのような「妙な空気感」をもった若者新入社員が勢ぞろいするのです。「最近の若者は」といった指摘自体はどの時代でもよくなる話です。それこそ発見された、数千年前の碑石にも「最近の若者は」という言葉が刻まれていたといわれます。若者は常に他の世代と比べて「異質」で有り続け、異端視され続けてきた存在なのです。考えてみると、現在管理職に抜擢されている30代から40代の社員も「新人類」や「バブル世代」というくくられ方をされ、比喩されてきた存在なのです。
しかし、現在の「最近の若者は」という呼ばれ方は「仕事をするうえで致命的に困っている」「明確に混乱している」という状況をしめしているといわれています。たとえば、今までの職場では理由にならなかったことで仕事を投げ出そうとしてしまいます。「すみません。わかりませんのでできません」「これ、わたしのやりたいことと違うのでできません」といった答えを彼らは平然とした表情でいうのです。上司や先輩が聞いて呆然とする場面も職場では多々起こっているのです。また、朝に突然携帯電話にメールが送信されてきて「すみません、熱が出たので休みます!」という一方通行のコミュニケーションをされることもあります。上司である自分に対してだけならまだ目をつぶりますが、これがなんと顧客に対しても行われているので本当に困ります。一方通行のメールを送りつけて仕事を終わらせたつもりになっている若手社員が多いのです。当然これは、トラブルとなり、会社の損失へとつながります。
飲みながら、ゆっくりと話しでもしようかと思うと、彼らは同期同士ではよくつるんで群れをなしますが、会社の上司との飲みは何らかんらと理由をつけながら積極的にキャンセルするのです。彼らとコミュニケーションをとる機会さえ、彼らは受け入れてくらないのです。コミュニケーションが図られなければ仕事もうまくいくわけがありません。このように、これまでの世代とは大きく違ううえに、その違いが仕事を行ううえで障害となりそうな問題だらけなのです。