褒めたうえで、具体的に質問してあげること

新卒の採用面接でよく「学生時代に最もがんばったことは何ですか?」と聞かれます。その答えとして「テニスサークルです。会長でした。部員同士のトラブルも解決しました。夏の合宿を成功に導きました。」といった答えが返ってきます。これは、人事担当者の思うつぼなのです。次の質問として「どうやってトラブルを解決したの?」「君はどのように貢献したの?」といった突っ込みがはいるのです。そこで答えをいうことができない人も多数現れます。しかしこのような突っ込みは、いまどきの学生に対してはこのやりとりすら認めてもらえないものなのです。普通の会話のように思えますが、それにも関らず「圧迫面接だった」「厳しく突っ込まれた!」などといったことがインターネットの掲示板に書き込まれ、「炎上」することもよくあることなのです。
これは企業にとっても同様で、新入社員は、パソコンや携帯の使い方をよく知っているため、ちょっとした職場の不平・不満をインターネットの掲示板に書き込んでしまいます。掲示板に書き込みを行うことによって、自分が受けた不平・不満を解消しようとするのです。社外秘密の情報や、打ち合わせの内容などがそのまま書き込まれるときもあります。なかには、実名を挙げて、皮肉をいいあうことすらあるのです。インターネットに書き込む行為などのそもそもの原因は「ちょっと突っ込まれると叱られたと思ってしまう」「打たれ弱く、すぐにへこむ」などといった「ゆとり世代」で育った彼らの特徴があげられます。ここでの対処法として有効なことは「まず褒めて、具体的に質問する」という方法です。新入社員がある報告をしてきたとします。その内容が分かりづらくても、まずは聞く姿勢を持ちます。そして報告してきた行為に対して「ありがとう」という一言をそえます。褒めるべき点があれば具体的に褒めます。その上で、「いい話なので、もっと詳しく聞きたいのだけど、これはどうなっているの?」と質問を行います。「怒っているわけじゃないんだよ、もっと聞きたいんだよね」と、とことどころでいうとより効果的です。そして一番最後に「結論から最初にいったほうがいいね」「具体的にポイントを押さえよう」などとアドバイスを行うのです。これは決して甘やかすことを推奨しているわけではありませんが、たたくだけでは伸びない、成長しないのが最近の新入社員の特徴なのです。まずは優しく接して、やはり優しく突っ込んであけましょう。