相談しなかったことを叱るということ

ホウレンソウ(報告・連絡・相談)はビジネスの基本であり、若いうちにたたきこむべきことです。しかし、新入社員は仕事になれてくると、「自分はできる」と自信満々になり、上司や先輩に相談しなくなります。中には、打たれ弱いが故に、相談をする際にうるさく言われることを避けるために、上司や先輩に相談しないという人もでてきます。しかし最悪なのが、相談をせずに失敗することです。自分ではできると思っていますが、実はやり方もよく知らず、中途半端な対応で顧客を怒らせてしまうことなどはよくある話なのです。
「相談」をするからこそ、組織の力が生きてきます。組織内の人々が持っている知恵を活用できるからであり、こんなに心強いことはないはずなのです。独りでは考えられなかったことが、相談をすることによって考えられる可能性が大きく高まるのです。また、相談しなかったことにより、責任は個人だけのものとなってしまいます。相談することにより、上司や先輩と責任を一緒にシェアできるという要素もあるのです。もし、相談をせずに失敗した場合は、「失敗」そのものよりも「相談しなかったこと」を叱りましょう。「なぜ相談しなかったの?」と言ってみるのです。もちろん、普段から相談しやすい空気を作り出しておくことが大切なことです。「何かあったら相談に乗るよ」と日常的に声をかけておきましょう。
中には最初から「答え」を「探す」ために相談してくる新入社員がいます。その際には、「こんな風に考えてみてはどう?」などとヒントや方向性を示し、「考える」ことを促すようにしましょう。また、中にはトラブルが発生し、責任逃れのために相談してくる人もいます。その際には、なぜそのような事態になったのか、自分に責任があるのはどの部分だったと思うのかを考えさせます。相談は個人のスキルアップにつながるだけでなく、組織の力を強化するものです。新入社員には常に相談する癖をつけさせましょう。