言い分は聞き、言いわけはさせないということ

「失敗」の「言いわけ」を聞く場面はよくあることです。「クライアントの方で事情が変わってしまいました。」「競合が提案にきて、コンペで負けてしまいました。」などの言いわけは、一見するともっともな理由ではあるのですが、よく事情を聞くと、事前に回避できた問題や、単なる実力不足であったことが多いのです。特に新入社員の場合は「自分のせいではない」と言い切る人が多く、職場の空気を乱している例はたくさん存在しているのが実情です。「そこをなんとかするのがプロである」と言いたくなりますが、「パワハラ」扱いされることが怖くてなかなか注意できないものです。
この際に効果的なことは「言い分は聞き、言いわけはさせない」ということです。「言い分」と「言いわけ」は根本的に違います。「言い分」は突き詰めると「不平・不満」などの感情的なものであるのに対し、「言いわけ」は「できなかった理由」であり、より具体的であるものなのです。新入社員が「できませんでした」という報告をしてきた場合は、まず「同情」をします。「そうか、大変でしたね」などと、安心させる一言を発し、話しやすい雰囲気をつくってあげます。そのうえで、感情的なことや理由にならないことも含めて、「言い分」を聞いてあげるのです。そして「できなかった理由」である「言いわけ」を始めたら、全部聞いたうえで、突っ込みをいれるのです「でも、それって事前に予測できたことじゃない?」「こうするとうまくいったんじゃない?」というように、頭ごなしには叱らずに、建設的な突っ込みをしていくのです。一度「叱らない」というスタンスで話を聞いてから、突っ込みをいれることが大切です。「失敗」が挽回可能なものであれば、一緒に解決策を考えていきましょう。最後に「同じ失敗はしないように」と伝え、さらに「次からは言いわけは禁止ですよ」と念を押してあげるのです。「一度聞いてあげる」「ちゃんと突っ込んであげる」コミュニケーションが、若手新入社員を育てるのです。「言い分」と「言いわけ」をうまく切り分ける事が大切なのです。